タイは「微笑みの国」として知られています。バンコクだけでも毎年2,150万人の外国人旅行客が訪れ、とある調査でバンコクは世界で最も訪問者が多い都市と位置付けられています。そしてもちろん、多くの外国人が滞在期間を延ばし、タイで生活し仕事をしているのです。
微笑みの国で外国人コミュニティに参加することをお考えの場合は、仕事を得る前に就労ビザを取得する必要があります。この記事ではタイの就労ビザについて詳しく説明しています。
タイの就労ビザは必要ですか?
タイで働きたいと思っている全ての外国人は、就労ビザが必要になり、多くの場合は非移民ビザと労働許可証が必要になります。ビザの手続きは外務省を通して行い、ビザの種類はウェブサイトで確認することができます。労働許可証は、一般にタイに入国してから手配されます。
現在、タイの有名なウェブサイトの多くは、暗い配色になっていますが、これは前国王に敬意を表しているということを覚えておくといいかもしれません。サイト自体は普通に使えますが、2017年を通して前国王への悲しみを表していました。
あなたがタイでやりたいことに対して、労働許可証が必要かどうかを考える際に大切なのは、タイにおける「労働」の意味が広いことを理解しておくことです。タイで働くということは、ボランティアやパートタイムの仕事、会議への出席も含まれるのです。
タイの労働許可証を得るには?
タイで合法的に働くためには、非移民ビザのカテゴリーBと労働許可証を取得している必要があります。この二つを保有しているというのはとても重要で、これらが無ければ罰金刑や禁錮刑に処されます。なぜなら、アメリカのような国とは異なり、タイに住む権利とタイで働く権利は、別々の法律によってカバーされており、政府の担当機関も異なるからです。
そして、ある種の専門分野については外国人が関わることのできない分野があるということも覚えておきましょう。タイでやることが合法的な活動かどうかを明確にしておくことが大切です。
ビザの手続きは地元の大使館や領事館で申請することができ、一度タイに入国すると最長90日有効になります。もしすでにタイにいて、旅行者ビザなどを持っている場合は、Bタイプビザに変更する必要があります。その後仕事を始める前に労働許可証を取得しましょう。
労働許可証はあなたの職場の最寄りの外国人労働者管理委員会のオフィスで発行されます。
Bビザと労働許可証を取得する前に、仕事が決まっていなければなりません。雇用主はビザの申請において重要な役割を果たしていて、そのビジネスについて様々な書類を提出しなければならないのです。
就労ビザを申請する際、あなたの財政状況について聞かれます。1人で入国する場合は20,000バーツ、家族と一緒の場合は40,000バーツは持っているようにしましょう。また、黄熱病の感染の可能性がある国から来る場合は、ビザの申請書を提出する際に健康証明書も必要になるかもしれません。
また、Bビザの手数料も払わなければなりません。現在、シングルエントリーで有効期限90日のビザは2,000バーツ、マルチエントリーで1年間有効のビザは5,000バーツとなっています。
タイ政府のウェブサイトには、様々なケースに応じたビザのFAQぺージがあります。タイの労働許可証について疑問がある場合は役立つかもしれません。
また、許可証を取得する上での手続きや書類業務を代行する代理店も数多くあります。便利ではありますが、費用がかかります。もし雇用主がきちんと処理をしてくれるのであれば、代理店を使う必要はないでしょう。しかし、代理店を利用する場合は、代金を支払う前に、その代理店の信用度と経験を確認した方が良いです。
どのような書類が必要?
どのタイプのビザでも、申請書とともに書類を提出する必要があります。詳細は多岐にわたるので、地域の領事に確認しましょう。一般に必要な書類は以下のようになります。
・残存期間が6ヶ月以上のパスポート
・記入済みのビザの申請フォーム
・パスポートサイズの写真(撮影後6ヶ月以内)
・資金確保手段の証明
・雇用主の詳細(会社登記謄本、株主のリスト、ビジネスの詳細、貸借対照表、所得税、法人税の証明書などを含む)
タイ語で書かれていない書類は翻訳し、認証を得る必要があります。
パート労働者、定期労働者、季節労働者の就労ビザ
パート労働者や定期労働者に向けた特別な手続きはありません。ボランティア労働であっても、上記のような手続きをとる必要があります。
企業家としてタイの就労ビザを取得するには?
企業家としてタイで働くためには、上記と同じような手続きを踏まなければなりません。Bビザを申請するときは、投資や既存の企業と働く場合はBAビザ、自身でビジネスを立ち上げる場合はIBビザのどちらかを選択する必要があります。
IBビザは特定の基準に沿って発行されます。まず、タイの経済にどれくらい貢献できるかを証明すなければなりません。例えば、地域の人々を雇用する、輸出を促進するなどです。また、あなたのビジネスが既存の地域のビジネスを妨害しないということも証明する必要があります。
BAタイプを選択するのは、投資したりパートナーシップを結んで働くには一番簡単な手段であると言えます。書類を揃え、企業が証明などを提出するだけです。Bタイプのビザのように、タイに入国後は労働許可証を申請する必要があります。
就労ビザは配偶者や家族にどのような影響がありますか?
Bビザを申請する場合は、同時に家族の分も申請することができます。配偶者、両親、20歳未満の子供の場合は、あなたが保証人となって申請することができます。ビザは1回の申請で1年を期限として発行され、あなたがその家族を養うだけの能力があることを証明しなければなりません。
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タイの就労ビザを持っています…次にするべきことは?
タイに入国して最優先にやるべきことは、あなたの職場の最寄りの外国人労働者委員会のオフィスから労働許可証を発行してもらうことです。地方にいる場合は都市や地域のオフィスで申請することになります。そこで、所得税についての登録がされたかどうかも確認しておきましょう。その登録なしでは合法的に働くことはできません。
自国の銀行口座からタイに送金するには?
タイで自分のお金を得るには、タイの銀行の口座を開くと良いでしょう。口座開設は入国前でも可能です。
タイへ送金するときには、不利な換金レートに当たらないためにも、TransferWiseのような両替サービスを使うと良いでしょう。低額の手数料で送金でき、換金した場合はGoogle上で確認できるレートと同じレートで換金されます。それだけではなく、TransferWiseは国際的なものではなくローカルの銀行を経由して送受金を行うので、国際送金手数料をグッと抑えることができます。
もしあなたの旅行が短期間だったり、タイでの銀行口座開設を検討していない場合、タイのATMからあなたの国の口座のお金を引き出すことができます。ただその際に注意したいのは、自国通貨ではなく、タイの通貨の方が好まれることを覚えておきましょう。
いつ外国で仕事を始めるかに関わらず、適切な手順を踏めばビザを取得することはそこまで難しいことではありません。最も重要なのは、新たな旅を楽しむことなのです。